Jul 31, 2009
看護師求人に単発アルバイトを抱えている
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[東京 23日 ロイター] 米国を中心とする先進国の金融資本市場で、株安/債券高の流れが鮮明になってきた。リビア情勢の緊迫化をきっかけに欧米のヘッジファンドが景気回復のシナリオに沿った取引を解消しているためだ。外国為替相場の動きは鈍いが、マネーのうねりは世界で相場変動率を高めそうだ。
23日午前の東京市場は、日経平均株価が続落した。リビアをはじめ中東や北アフリカでの政情不安を受けて世界でリスク回避の流れが鮮明となり、連休明けの米国株が大幅安となった流れを引き継いだ。
22日の米国市場ではナスダック総合指数が大幅下落。米株式投資家の不安心理の度合いを示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX指数)は26.6%高の20.80となり、5月20日以来の上昇率を記録していた。
市場では「前日に米株安を織り込んでいたこともあり、売り急ぐ動きはみられない。1万0600円割れの水準では押し目買いが入った。欧州系からはバスケット買いも入っており、新興国から先進国への資金シフトは続いている」(準大手証券トレーダー)との声もあり、日経平均は、売り一巡後にプラス圏に切り返す場面があった。
主力株が売られる一方、東日本旅客鉄道(JR東日本)<9020.T>、西日本旅客鉄道(JR西日本)<9021.T>、東海旅客鉄道(JR東海)<9022.T>のJR3社は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券による目標株価引き上げを強材料に序盤から買われた。その後は電気・ガスや建設、不動産などほかの内需株にも買いが広がったが、「ポジション縮小の流れが続いており、1万0500円付近で買い遅れた投資家による買いが入っただけで上値を追う展開ではない。余力のある投資家による買いとリスク回避の流れによる投げが交錯している」(邦銀)との声は残った。
対照的に買われたのが債券市場だ。東京証券取引所の長期国債先物は、中心限月3月限が一時、前日終値より37銭高い139円77銭に上昇。2日以来3週間ぶりの高値を付けた。一方、長期金利の指標10年債利回りは前日比3.5ベーシスポイント低い1.240%で取引された。
RBS証券の福永顕人チーフ債券ストラテジストは「中東情勢の混乱でいったんリスクアセットを落とし、利益を確定する動きが出ている。金融市場はにわかに『2006年5月型のグローバル・リスク・リダクション』を迎えたのではないか」と話す。
同氏は「06年も株価が暴落した要因として、原油が当時としては非常に高い水準の70ドルを抜けたインフレ懸念くらいで、おそらく今以上に材料もなかった」と指摘。「それでも新興国主導で株価の大幅下落が起こり、06年5月8日から6月13日までの期間に、先進国株価指数は11%下落し、新興国株価指数は通貨が6%下落したこともあって25%下落した」と振り返る。
バークレイズキャピタル証券の森田長太郎チーフストラテジストも「ロングに傾斜しつつあった株式などのリスク資産市場でのポジション調整が、逆にショート・バイアスの強まっていた金利市場のポジションの巻き戻しを誘発している。米国を中心とした先進国の景気回復見通しをコンセンサス・シナリオとして織り込んできた昨年12月頃以降の流れが、そろそろ一巡するポイントに差し掛かってきた」と指摘する。
目先の金利シナリオを修正する声は少ない。ただ、市場には「取引反転の動きに合わせてこれまでのボラティリティ低下の動きが反転しかねない」(欧州系証券)との指摘もあり、しばらくは荒っぽい展開が続きそうだ。
<1年10カ月ぶり貿易赤字>
財務省が23日発表した1月貿易統計速報によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支(原数値)は4714億円のマイナスとなり、1年10カ月ぶりに貿易赤字となった。資源価格の高騰に伴い輸入価格が上昇したことや、中国向けの輸出が急減速したことが背景にある。
野村証券の池田雄之輔シニア為替ストラテジストは「今後、原油価格の上昇が継続した場合、輸入価格を押し上げ、日本の貿易黒字の縮小要因となり、多少なりとも円安圧力が醸成される可能性がある。一方、米国では、ガソリン価格が上昇すれば、消費に悪影響が及び、脆弱(ぜいじゃく)な利上げ期待が後退するため、為替市場ではドル安要因として認識されやすいだろう。結果として、円安とドル安の綱引きとなるだろう」と話した。
住友信託銀行の瀬良礼子マーケットストラテジストは「基調的に貿易赤字国に変わることはないだろうが、黒字は縮小する方向だろう。実需からの円買い圧力は弱まりそうだ」とみている。
(ロイターニュース 山口貴也)
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